VERBAL BOUQUET

*葉月六夏の二次創作ブログ*

*このブログは葉月六夏(ハヅキロッカ)の二次小説ブログです。
*主な作品は【ときめきメモリアルGS】【薄桜鬼】です。
*全ての作品に於いてヒロインはオリジナルキャラになっています。
*話の展開上18禁要素を含む表現があります。特にR18表記はしてありませんがそういった表現に嫌悪感がある方は閲覧に注意してください。

季節は夏真っ盛りだった。耳に劈く蝉の鳴き声に辟易しながらも懸命にやる事を黙々とこなす。私、壬生まことは今猛烈な悪臭を放っている洗濯物と格闘していた。「もぉぉぉーなんでこんな時に限って洗濯機の調子が悪いのよぉぉー!」ひとりブチブチ文句を云いながらも両手は忙

音楽科校舎内練習室棟のある一室──~~♪~♪♪「…はぁ」ドビュッシーのシリンクスが妖しく流れる練習室。(此処に篭ってからどれくらい時間が経ったのかな…)其の間柚木先輩のフルートの音色が途切れる事はなかった。「ふぅ…んっ」膨大な音量を間近で吸収し続けて体は

ある日の放課後──やや夕暮れかかった空を突き抜ける様に聴こえるトランペットの音に導かれるまま私は屋上に来ていた。入口から入った直ぐの処で私は音楽科3年生の火原和樹先輩が奏でる力強い音を感じていた。(はぁ…火原先輩っぽい音だぁ)入口直ぐの壁際にもたれながら私

「どうしてリリの姿が見えないのか解ったよ」『なぬっ!ほ、本当か?!日野奏音!』ある日のお昼休み、私は森の広場でお弁当を食べている時にリリに話し掛けた。「どうやらおじいちゃんの術だったみたい。なんでも私自身、ファータを感知する能力は普通の其れよりも強いんだ

~~♪(あ、この曲…)放課後、掃除当番だった私はゴミ捨ての帰り道で耳にしたヴァイオリンの音にしばらく聴き入っていた。(この弾き方)覚えのある音に微笑んだ。『日野香穂子のヴァイオリンだな』「あ、リリだ」『おぃ、我輩はこっちだぞ』「あ、ごめん。見えないからつ

物心ついた時から音楽が好きだった。特にクラシックが好きだった。ヴァイオリンの音を聴くと切ない気持ちになった。ピアノの音を聴くと晴れやかな気持ちになった。チェロの音を聴くと落ち着いた気持ちになった。トランペットの音を聴くと元気な気持ちになった。フルートの音

桜の季節の【桜花荘】はいつもと変わりなく其処に住む人たちを優しく見守ってくれていた──「おっはよー和泉!」「おはよう」「あ、平助くんに斎藤さん、おはようございます」「おーい、今日も元気かぁー」「平助、毎回云うが外の音は思ったよりも聞えないんだそうだぞ」「

私の目からは自然と涙が零れていた。「和泉…」「…しないでぇ」「……」「土方さん…ほ、他の…女の人と…結婚なんてしないで…」「……」「ずっと…ずっと好きだったんです…兄としてじゃなく…ひと…ひとりの男の人として…私は土方さんが──」「──ふっ、やっと云った

「昼間島田さんが見合い話を持って来てな。島田さんの奥さんの友だちで洋菓子屋の娘で婿入りという条件なんだが、俺にとっては結構割のいい話でな」「島田さんが──あっ」あの時島田さんが持っていた紫に風呂敷包み──(あれ、お見合い写真だったんだ!)そうと解ったらあ

土方さんが北海道のお土産を持って私の部屋に来たのは夕方間近だった。「遅くなってすまねぇな。少し仮眠を取っていたもんだから」「いえ、気にしないで下さい。いつでもいいんですから」「そうか」土方さんのお土産は魚の干物やいくらやうにといった海の幸と、北海道の銘菓

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